スーパーの商品陳列の法則

スーパーでの買い物は、ご近所のだいたい4店舗をくるくる日替わりで~って感じです。
曜日で野菜の安い日はその店に行き、広告で売り出し商品を見て、これ買いだ~と思えばそこに行く。

我が家の定番の品物は決まった店でないと無かったりするので。。。

たまにしか買わないモノってどこにあるのやら

いくつかのスーパーに足を運んでみると、とても買い物がスムーズにいく店がある一方で、なかなか
買いたい商品が見つからず右往左往してどっと疲れることも・・・。
買い物しやすい店では、欲しいモノが自然と視野に入ってきて捜さなくても商品が「ここだよ、ここ。」と
わかりやすい気がします。逆にそうではない店では、商品の名前を呼んでもまるで返事がないかのごとく
見つからなくて、どっと疲れる。さっき見た通路をまた通ったりして・・・。その差はなんでしょう?
通路の広さや表示のわかりやすさの違いはもちろんありますが、それだけではないのです。
棚のどの高さに商品が置かれているのか。この違いは、大きいはず。
「さっき通った時に、どうして気づかなかったんだろうか・・・ここにあるのに・・・。」と、思うこともしばしばです。

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売れる陳列マニュアル

実は、各店には棚の<売れる陳列マニュアル>というものが存在するのです。
そのマニュアルとは、棚を上から大きく3分割して<一番売りたい商品を目線の先にある中段に、そして
黙っていても売れる低価格の必需品を下段に、いわゆるお店のとっておき商品を上段にもってくる>というもの。
実際にスーパーの陳列棚の前に立ってみるとわかりますが、まず視野にバーンっと入ってくるのは
やっぱり目線の高さにある商品です。しかも、この場所にある商品は体勢を変えずにラクラク手に取れる為
さほど買う気が無くてもついつい買ってしまうのです。

そこで、消費者のニーズが高く、しかもどんどん回転させたい中程度の価格の商品をここに置いているのです。
とくにもっともラクに手に取れるのは、視線よりほんの少し下から、ひじをまっすぐに伸ばした辺りに有るもの。
そういえば、と自分が買物している姿をイメージしてみると、ついついラクな位置にある商品から優先的に買うものを選んでいるような気がします。
ちょっと腰をかがめないと取れない下段にくるのは、売りたいモノ以上に必ず回転よく売れるモノ。
常に売れ続ける商品は比較的低価格で量産される、その為陳列スペースを多くとるのが特徴です。

なので、下段であっても確実に目に付くし売れていきます。
逆に、目線から上の上段にくるモノは、下段とは逆に、比較的単価が高く量産しないモノ。
いわば、そのお店ご自慢のおすすめ品やこだわりのモノなどの定位置です。
それほど回転しなくても、単価が高いので中段、下段とのバランスはとれているのです。
こうして、売り手にも消費者にとっても好都合な陳列棚は出来あがっているのです。

消費者の心得

私たちお客側は、この陳列マニュアルを知ることで、スムーズにそして買わせる作戦に乗せられる事無く
上手に買い物ができるはずです。買いやすいという都合の良さから、ついつい買ってしまった・・・なんてことのないように。
帰ってから後悔しないためにも、自分をしっかり持って買い物を楽しみましょう。
一度にたくさん買わなくても、「また来るんだから。」と割り切り、買い込み過ぎないことも肝に銘じておきましょう。