効果バツグンのセールス術

お客様をホメること、ごまをするとも言いますが、セールスマンにとっては不可欠の行為です。
多少みえみえでも、人はホメられると嬉しいものです。ついつい調子に乗って、ほいほい財布のひもも緩む~
ということが期待できるため、みえみえのホメ殺しもやっていることでしょう。

もちろん、プロになってくるとホメ方も格別です。

一般家庭への飛び込みの場合

初対面のお客様の警戒心を解くという意味では、ホメるということは効果絶大なのでここぞとばかりに
ホメまくります。対象となる主婦の心をくすぐる、いくつかのホメパターンをご紹介します。

その1  家をホメる
ホメやすさのダントツナンバーワンは、やはり家です。パッと見て、日当たりや間取り、周辺環境など
どれか当てはまる材料が見つかれば、真っ先にこのパターンを使います。
ましてや、新居や新築ならしめたものです。家は人生をかけたお高い買い物です。お客様は必ずや家をホメられたがっているはずです。
「こんな素敵なお宅に私も住んでみたいです。」などと言ってしまえばOKです。
セールスとは無縁の近所の奥さま連中が使うようなネタでホメると、警戒心もとけ心を開いてくれるはずです。

その2  子供をホメる
うるさくまとわりつく子供を見て、ホメない手はありません。なんという好材料でしょう。
子供をホメられて不快に思う親などいません。「愛らしい」とか「利発そうな」、奥さまが美人ならなおさら
「お母様にそっくり」などなど連発します。子供でなくても、犬や猫が出てきたら有りがたいかぎりです。
同じようにホメまくります。

その3  本人をホメる
家にも、子供にも、ペットにもホメる材料がみつからな~いという場合は、最後の手段です。
もう本人をホメまくります。顔、声、服装、身に付けている貴金属など。
顔をホメる時は、女優さんなど綺麗な芸能人を引き合いに出し、「目がそっくりですね。」
「顔立ちがすごくにてますね。」なんて言われるとついつい乗せられてしまい話を聞いてしまいます。

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企業相手に売り込む場合

例えば、コピー機を売り込むとする。大企業に何台もまとめて売れればベストですが、なかなか難しいもの。
そこで意外と狙い目なのが、社員数の少ない小規模な個人事務所。しかも、社長が外出がちで女性の事務員が
一人か二人で留守番をしているというパターンが理想です。

社長や権限の有る人が留守をしている時間をわざわざみ見計らって訪問し、女性に好感を持たれそうな
好青年になりきり、印象を良くしておく。始めのうちはしつこく売り込まず、顔見せ程度でいいのです。
後日の訪問は、またまた女性だけの留守の時間帯です。今度は、手土産持参という裏ワザです。
手土産といっても、シュークリームなどのおやつ程度。人数も少ないのでほんの数百円の出費です。
しかし、この数百円が効果てきめんです。仕事中に甘いモノが食べられるので女性は大歓迎なのです。
次回の訪問もやりやすくなり、お茶が出るようになり、おしゃべりもしてくれるようになる~♪

ということで、いざ社長や権限のある人にコピー機を売り込む時には、女性事務員がお口添えをしてくれる・・・
というわけです。
女性事務員にしてみれば、自分がコピー機を買うわけではないし、甘いモノはもらっているしで、気軽に社長に
頼んでくれるのです。
社長も実際にコピー機を使うのは、女性事務員だし、コピー機の性能にこだわる職業でもないなら
意外とすんなりと決定してくれるのです。
ということで、小規模の個人事務所相手のセールスは、女性事務員への差し入れが決めワザなのです。